
『和菓子がある暮らし』
こんにちは。和菓子ライフプロデューサー、コミュニケーションデザイナーの梅の実です。京王線の沿線情報誌「ivory(あいぼりー)」にて和菓子のコラムとイラストを担当しています。
「ivory」は、京王線各駅で無料で配布されています。(155号の配布期間は5月16日~)
「和菓子がある暮らし」では、京王沿線の和菓子屋さんを自ら取材し、限られたスペースのなかに和菓子の魅力をぎゅっと詰め込み、心をこめて紹介しています。
大國魂神社のご縁から生まれた「國府鶴 酒万頭」
155号では、府中市に本社がある「TOKYO 武蔵野 青木屋」さんの「國府鶴 酒万頭」をご紹介しています。
明治26年(1893)創業。
府中の大國魂神社の境内で、おまんじゅうを販売したことからはじまったた老舗菓子店「青木屋」さん。
現在は和菓子だけでなく、焼菓子などさまざまなお菓子を手がけていますが、創業以来変わらないものがあります。
それは、毎日欠かさずあんこを炊くこと。
あんこづくりは、いまも青木屋さんのお菓子づくりの軸になっています。
「地元の方にとって、必要な店でありたい」
「府中をはじめとする武蔵野のおみやげをつくりたい」
そんな思いのもと、府中市内を中心に京王沿線へと店舗を広げ、地域に根ざしたお菓子を届け続けています。
今回ご紹介するのは、「國府鶴 酒万頭」。
その名のとおり、大國魂神社にゆかりのある「國府鶴」の酒粕を使ったお菓子です。
「國府鶴」を醸す野口酒造店さんは、2024年に酒造りを復活。
その酒粕を「お菓子に活かせないか」と試作を重ねるなかで生まれたのが、この酒万頭でした。
ふんわりと広がる酒粕のやさしい香り。
しっとりとした皮。
そして、中に包まれたあんこのおいしさ。
それぞれの味わいが引き立て合い、上品な味わいに仕上がっています。
味わいだけでなく、焼印など細かなところにもこだわり、何度も試作を重ねたという「國府鶴 酒万頭」。
その姿からも、よりよいものをつくろうとする丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。
今回の取材を通して感じたのは、毎年少しずつ改良を重ねながら、よりよいお菓子を地元に届け続けたいという、まっすぐな思い。
明治から続くあんこづくりを大切にしながら、地域の歴史や新しい取り組みともつながっていく。
その積み重ねが、「國府鶴 酒万頭」の味わいにもつながっているのだと感じました。
毎日が和菓子日和🍡








