2021-03-03
歳時記|ひなまつり | 東京 扇屋さん「ひなあられ」
『関東の美味しいひなあられ』
こんにちは。和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。
今日は、東京の東大赤門前にお店を構える「扇屋(おおぎや)」さんの「ひなあられ」をご紹介します。
「ひなあられ」って?
「ひなあられ」は、「国見せ」という、雛人形を外に連れていく行事のときに、「菱餅」を砕いて炒ったものを、外で食べたことが始まりだと言われています。
当然、色やその意味も「菱餅」に由来しています。
色は、白、緑、赤(桃色)の三色、これに加えて黄色の四色が使われていることが多いです。
- 緑:厄除け、新緑の色など
- 白:子孫繁栄、雪の色、純粋、清浄など
- 赤:魔除け、桃の色など
自然や四季エネルギー、幸せ、魔除けを願うもの、四色になると四季を意味することもあるようです。いずれにしても、何かにあやかり、子どもの成長や幸せを願う親の気持ち・・・という点は、共通しているように思います。
「ひなあられ」と地域性
「ひなあられ」には、地域性があります。関東ではお米をつかったポン菓子を甘くしたもの、関西では塩や醤油で味付けをしたものが主流だそうですね。東海地方は形か違うのだとか?
他にも、まだまだ知らないものがありそうです。和菓子や料理の地域性にとても興味があるので、お住まいの地域ならではの「ひなあられ」がありましたら、ぜひ、教えてくださいね。
扇屋さん の「ひなあられ」
どんなひなあられ?
- 「扇屋」さんのひなあられは、関東でよく食べられている、お米を膨らませてつくる「風船あられ(ポン菓子)」タイプです。
- 2種類あって、選べるのがうれしい
- 白砂糖の蜜をかけたもの
- 黒豆:白砂糖味
- 大豆:抹茶味
- 黒砂糖の蜜をかけたもの
- 黒豆:黒糖味
- 大豆:白砂糖味
- 白砂糖の蜜をかけたもの
- 風船あられ(ポン菓子)の色は、4色(白、ピンク、黄色、緑)
- お店のすぐ上で、和菓子職人さんがつくっています
- 「どちらもよく売れているけど、初めて買うなら、つくっているお店が少ない、黒糖がおすすめ」と店頭にいらした2代目がおっしゃっていました
味わいひとことメモ
今回は「黒糖」のひなあられを購入しました。
- なつかしくて、やさしい味、美味しいです
- 特に、黒糖がかかった大豆が気に入りました
- 珈琲やミルクと一緒に味わっても美味しいです
- いつも、そばに置いておきたい味。
- 白砂糖のも買ってくればよかった・・・(来年は買う!)
季節は?
- 春 2月上旬頃から3月3日頃
- 実に購入した時期:2021年2月上旬
とても美味しくいただきました。
扇屋さんの和菓子を五感で味わってみませんか
扇屋さんのこと
- 創業:昭和25年(1950)創業
- 梅の実のひとこと紹介:東京大学のシンボルである赤門の前にお店を構える扇屋さん。文豪や歌人に愛された地域文化や季節感を大切にし、現在は3代目と若き4代目が御菓子をつくっています。お店に伺ったときに店頭にいらした2代目が、4代目が職人の道を選んだことを嬉しそうに話してくださいました。
- おすすめ銘菓:代表銘菓の「赤門もち」、季節の御菓子のほか、餅菓子やお饅頭なども美味しいです。また、扇屋さんの初代が長崎出身だそうで、カステラや丸ぼーろなどもとても人気です
- 扇屋さんの和菓子を買える場所:原則として扇屋さんの店舗他、一部の商品は ホームページからもお取り寄せが可能です
- お店の場所
- 東京都文京区本郷5-26-5(東大赤門前)
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