あやめ・花菖蒲・杜若(かきつばた)
5月頃、紫や青紫の凛とした花を咲かせる 「あやめ」、「花菖蒲」、「杜若」 。
2019年5月16日から25日までの10日間、いろいろな和菓子屋さんでつくられた 「あやめ」、「花菖蒲」、「杜若」 の和菓子を味わい、絵を描き、紹介させていただきました。
和菓子は自由!!
和菓子は 同じ菓銘(名前)であっても、 和菓子屋さんごと、つくられる時期ごとに、異なる素材や意匠(デザイン)でつくられます。 和菓子屋さんそれぞれの工夫により、情景や想いが表現され、さまざまな意匠として完成する。和菓子の自由さは、 和菓子の魅力のひとつです。
和菓子好きな方であれば、和菓子の表現の違いを楽しんでいるかたは多いと思います。和菓子が身近ではないかたにも、その魅力を伝えることができたら…!
今回は、”普段以上に、1つの意匠に集中してみよう!”と心に決め、いろいろなお店に足を運び、「あやめ」「花菖蒲」「杜若」の和菓子を楽しみました。
- 上用(薯蕷)まんじゅう:あやめの焼き印、あやめ型のようかん
- 上生菓子:外郎、練切、こなし・・・
- 干菓子(寒氷)
- 意匠(デザイン):さまざま、同じものはひとつもない!
- 中のあん:こしあん、味噌餡、青豆餡、黄味あん・・・
和菓子屋さんをめぐり、季節の和菓子を楽しもう!
今回、超老舗、街の和菓子屋さん、複数地域の和菓子屋さんに伺い、10個の 「あやめ」「花菖蒲」「杜若」 の和菓子をいただきました。同じものはひとつもありません。それぞれ個性的な意匠、外側の味、あんこの味、触感、食感…もちろん香りも違います。 新たな発見もあり、楽しい!
お気に入りの和菓子屋さんを見つけて、その和菓子屋さんの季節の和菓子をいただくのも素敵ですが、時には、いろいろな和菓子屋さんを巡り、その時々の季節の和菓子を楽しんでみましょう!
おまけ : あやめ, 花菖蒲, 杜若って同じなの?
そもそも、あやめ、花菖蒲、杜若って、紫や青紫色の花で似ているけど、同じなの?
色々と調べてみたところ、どれも「あやめ科」。
「あやめ」を漢字で書くと「菖蒲」。「菖蒲(しょうぶ)」と同じ漢字だけれど、「菖蒲(あやめ)」と「菖蒲(しょうぶ)」は別の種類。杜若(かきつばた)も別の種類・・・。似ているし、ややこしいけれど、みんな別の種類ということでした。
見分け方や咲く場所、咲く時期などの詳細は、色々な図鑑やサイトで説明されているので、ご興味のあるかたは、ぜひ調べてみてくださいね。
このページの絵の和菓子店 と 記事のリンク
- 1段目 左:名古屋 芳光さん [花あやめ]
- 1段目 中:調布 松月堂さん [季節の上用まんじゅう あやめ]
- 1段目 右:松山 西岡菓子舗さん[唐衣]
- 2段目 左:赤坂青野さん[花菖蒲]
- 2段目 中:赤坂 塩野さん[あやめ 干菓子]
- 2段目 右:松山 西岡菓子舗さん [季節の上生菓子]
- 3段目 中:世田谷 まほろ堂 蒼月さん [花菖蒲]
- 4段目 左:国立 花門さん「あやめ」
- 4段目 中:とらや さん[菖蒲饅]
- 4段目 右:赤坂 塩野さん[あやめ 上生菓子]
毎日が和菓子日和!