2019-05-30

和菓子屋巡りで季節を楽しもう!つつじ編

毎日が和菓子日和 | つつじ・さつき
和菓子屋巡りで季節を楽しもう! | つつじ・さつき編

同じテーマで表現の違いを楽しむ

さくらの時期の後、 街路樹や公園で「つつじ」の花を見かけるようになると、季節がまた一歩進んだように感じますね。

「毎日が和菓子日和」では、これまでに、数軒の和菓子屋さんでつくられた 「つつじ」の意匠の和菓子を絵と記事で紹介しました。

このページの4つの和菓子のうち、緑色の3つの和菓子は、いずれも「岩根のつつじ」という、 “岩間に咲きこぼれるつつじ” を表現している和菓子です。

「岩根のつつじ」は 餡玉のまわりに緑色と赤紫(つつじ色)のきんとん(餡を細長いそぼろ状に細かくしたもの)をほどこして表現することが多い印象ですが、この3つの和菓子のように、和菓子屋さんごとに、デザインや製法が少しずつ異なるのも面白い。

そして、白色の和菓子は「さつきつつじ」の花びらを表現しています。

「さつきつつじ」は一般には「さつき」と呼ばれている花のことです。

しかし、「つつじ」も「さつき」もつつじ科の植物。総称として「つつじ」と呼ぶこともあるそうで、なんだかややこしいですね…。

つつじ」と「さつき」は、葉や花の大きさ、葉のかたちや触り心地、咲く時期などの違いで を 見分けることができるそうです。 色々な図鑑やサイトで詳しく説明されているので、 ご興味のあるかたは調べてみてくださいね。

いろいろな和菓子屋さんの 「つつじ」巡り

なお、「つつじ」は街路樹や庭先、公園で見かけることがことも多く、全国各地に「つつじ」の名所があります。埼玉の長瀞には「岩根山 つつじ園」というつつじの名所があるそうですね。

さくらの時期のあとは、「つつじ」の花を楽しむとともに、いろいろな和菓子さんの 「つつじ」巡りも楽しいですよ!

和菓子は自由!!

和菓子は 同じ菓銘(名前)であっても、 和菓子屋さんごと、つくられる時期ごとに、異なる素材や意匠(デザイン)でつくられます。 和菓子屋さんそれぞれの工夫により、情景や想いが表現され、さまざまな意匠として完成する。和菓子の自由さは、 和菓子の魅力のひとつです。

お気に入りの和菓子屋さんを見つけて、その和菓子屋さんの季節の和菓子をいただくのも素敵ですが、時には、いろいろな和菓子屋さんを巡り、その時々の季節の和菓子を楽しんでみましょう!

このページの絵の和菓子店 と 記事のリンク

毎日が和菓子日和


毎日が和菓子日和 | 魅力を知る・もっと愉しむ | 和菓子イラストコラム | 意匠と銘を愉しむ

毎日が和菓子日和 | 魅力を知る・もっと愉しむ | 和菓子イラストコラム | 和菓子の愉しみかた

関連記事
毎日が和菓子日和のこと
魅力を知る、もっと愉しむ
毎日が和菓子日和 | 和菓子の魅力を知る・もっと愉しむ | 和菓子イラストコラム