2021-02-21

歳時記|ひなまつり | 東京 花鳥風月さん「引千切」

毎日が和菓子日和 | 花鳥風月 | 引千切(ひな菓子)
花鳥風月 | 引千切

『外郎(ういろう)の引千切』

こんにちは。 和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。

今日は、東京の聖蹟桜ヶ丘にある「和菓子処 花鳥風月」さんの季節の和菓子「引千切」をご紹介します。

引千切とは

引千切」は、ひちぎり、ひっちぎりと読みます。

宮中行事で食べられたことから、京都の多くの和菓子屋さんでつくられます。関西に比べると、関東ではあまり見かけません。

名前や形の由来は、いくつかありますが、「宮中行事で、たくさんの料理や御菓子をつくる準備が忙しく、餅を丸める手間を惜しんで、ひきちぎったから・・・」というのものが一番有名です。

忙しくて・・・というのは、エピソードとしては面白いですが、当時の業務改革だったのでしょうか。現代の和菓子屋さんは、ひっちぎることなく、丁寧にその形をつくっています。

そして、「流し雛の形」などとも云われています。たしかに、二つ並べるとお雛様のようで、かわいらしいですよね。

また、あこや貝(真珠貝ですね)の形にも似ていることから、「あこや餅」と呼ぶ地域やお店もあるそうです。

花鳥風月さん の 季節の和菓子「引千切」

どんな御菓子?

  • 蓬の外郎(ういろう)にこしあん、その上に練り切りのそぼろ餡
  • 花鳥風月さんでは「ひちぎり」と呼んでいます

味わいひとことメモ

  • 蓬のさわやかな香りがします。すっきりとしたこし餡とよく合います。
  • 外郎(ういろう)が、もちもちとしていて、歯切れがよいです
  • 関東の和菓子屋さんでは、あまり販売していないので、食べたことのないかたにもおすすめ

季節は?

  • 2月中旬頃からひなまつり 
  • 実に購入した時期:2020年2月

とても美味しくいただきました。

花鳥風月さんの和菓子を五感で味わってみませんか

和菓子処 花鳥風月さんのこと

  • 創業:令和元年(2019年)7月
  • 梅の実のひとこと紹介:厳選した材料を使用し、丁寧な和菓子作りをしている。和菓子の種類ごとに仕立てた自家製餡がとても美味しい。ご夫婦ともに和菓子職人。店頭を飾るすてきな手描きのPOPもたのしみのひとつ
  • おすすめ銘菓:「豆大福」、猫型もなかの「もにゃか」、どら焼き、餅菓子各種、上生菓子
  • 花鳥風月さんの和菓子を買える場所:花鳥風月さんの店頭のほか、一部の和菓子は京王永山駅または小田急永山駅そばのグリナ―ド永山内、「PONTE」でも購入可能
  • お店の場所:東京都多摩市東寺方1-8-14
  • 最寄り駅:京王線 聖蹟桜ケ丘駅(徒歩5分)
  • 花鳥風月さんのInstagram

Please look at this page picture of Japanese sweets, “WAGASHI”.

  • WAGASHI NAME : HICHIGIRI
  • SHOP : KACHO-FUGETSU, Tokyo japan

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