『夢見心地な御菓子』
こんにちは。 和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。
今日は、愛知県名古屋市の栄駅のそばにある老舗和菓子店「川口屋」さんの季節の和菓子「引千切」をご紹介します。
引千切とは
「引千切」は、ひちぎり、ひっちぎりと読みます。
宮中行事で食べられたことから、京都の多くの和菓子屋さんでつくられます。関西に比べると、関東ではあまり見かけません。
名前や形の由来は、いくつかありますが、「宮中行事で、たくさんの料理や御菓子をつくる準備が忙しく、餅を丸める手間を惜しんで、ひきちぎったから・・・」というのものが一番有名です。
忙しくて・・・というのは、エピソードとしては面白いですが、当時の業務改革だったのでしょうか。現代の和菓子屋さんは、ひっちぎることなく、丁寧にその形をつくっています。
そして、「流し雛の形」などとも云われています。たしかに、二つ並べるとお雛様のようで、かわいらしいですよね。
また、あこや貝(真珠貝ですね)の形にも似ていることから、「あこや餅」と呼ぶ地域やお店もあるそうです。
川口屋さん の 季節の和菓子「引千切」
*販売有無や内容(素材、製法、意匠など)が、年により異なる場合があります。その時々の御菓子との出会いをおたのしみください。
どんな御菓子?
- 蓬のこなしの上に道明寺、さらに道明寺の上にきんとん
- 川口屋さんでは「ひっちぎり」と呼んでいます
- お店に伺った際に「流し雛」の意匠だと説明していただきました
味わいひとことメモ
- こなしの上に丸く盛られた、細かでやわらかなきんとん。
- ふわふわで、良い香りがして、美しくて、夢見ごこちな御菓子
季節は?
- 春 2月下旬頃からひなまつり
- 実に購入した時期:2019年2月末
とても美味しくいただきました。
川口屋さんの和菓子を五感で味わってみませんか
川口屋さんのこと
- 創業:元禄元年 (1688年)
- 梅の実のひとこと紹介:お店に一歩足を踏み入れると、懐かしい雰囲気。訪れるたびに、上生菓子のラインナップが楽しみ。その意匠の美しさと味わいは絶品です!
- おすすめ銘菓:上生菓子、わらび餅
- 川口屋さんの和菓子を買える場所:原則として本店のみ
- お店の場所:愛知県名古屋市中区錦3丁目13−12
- 最寄り駅:栄駅(徒歩5分)
- 川口屋 Instagram
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