2021-02-24

歳時記|ひなまつり | 愛知 川口屋さん「引千切」

毎日が和菓子日和 | 川口屋 | 引千切(ひな菓子)
川口屋 | 引千切

『夢見心地な御菓子』

こんにちは。 和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。

今日は、愛知県名古屋市の栄駅のそばにある老舗和菓子店「川口屋」さんの季節の和菓子「引千切」をご紹介します。

引千切とは

引千切」は、ひちぎり、ひっちぎりと読みます。

宮中行事で食べられたことから、京都の多くの和菓子屋さんでつくられます。関西に比べると、関東ではあまり見かけません。

名前や形の由来は、いくつかありますが、「宮中行事で、たくさんの料理や御菓子をつくる準備が忙しく、餅を丸める手間を惜しんで、ひきちぎったから・・・」というのものが一番有名です。

忙しくて・・・というのは、エピソードとしては面白いですが、当時の業務改革だったのでしょうか。現代の和菓子屋さんは、ひっちぎることなく、丁寧にその形をつくっています。

そして、「流し雛の形」などとも云われています。たしかに、二つ並べるとお雛様のようで、かわいらしいですよね。

また、あこや貝(真珠貝ですね)の形にも似ていることから、「あこや餅」と呼ぶ地域やお店もあるそうです。

川口屋さん の 季節の和菓子「引千切」

*販売有無や内容(素材、製法、意匠など)が、年により異なる場合があります。その時々の御菓子との出会いをおたのしみください。

どんな御菓子?

  • 蓬のこなしの上に道明寺、さらに道明寺の上にきんとん
  • 川口屋さんでは「ひっちぎり」と呼んでいます
  • お店に伺った際に「流し雛」の意匠だと説明していただきました

味わいひとことメモ

  • こなしの上に丸く盛られた、細かでやわらかなきんとん。
  • ふわふわで、良い香りがして、美しくて、夢見ごこちな御菓子

季節は?

  • 2月下旬頃からひなまつり 
  • 実に購入した時期:2019年2月末

とても美味しくいただきました。

川口屋さんの和菓子を五感で味わってみませんか

川口屋さんのこと

  • 創業:元禄元年 (1688年)
  • 梅の実のひとこと紹介:お店に一歩足を踏み入れると、懐かしい雰囲気。訪れるたびに、上生菓子のラインナップが楽しみ。その意匠の美しさと味わいは絶品です!
  • おすすめ銘菓:上生菓子、わらび餅
  • 川口屋さんの和菓子を買える場所:原則として本店のみ
  • お店の場所:愛知県名古屋市中区錦3丁目13−12
  • 最寄り駅:栄駅(徒歩5分)
  • 川口屋 Instagram
毎日が和菓子日和 | 川口屋
川口屋

毎日が和菓子日和!

関連記事
毎日が和菓子日和のこと
魅力を知る、もっと愉しむ
毎日が和菓子日和 | 和菓子の魅力を知る・もっと愉しむ | 和菓子イラストコラム