2019-05-31

愛知・半田 松華堂さん | 清明(季節の生菓子)

毎日が和菓子日和 | 松華堂 | 清明
松華堂 | 清明

こんにちは。 和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。

今回は、春の和菓子の締めくくりとして、愛知県半田市「松華堂」さんの 季節の生菓子「清明」を紹介します。今は、すでに初夏の気候…春のはじめの頃を少しなつかしく想いながら…。

観た目だけじゃない。味もすばらしいのです。

先日、紹介させていただいた、「岩根のつつじ」と同じく、 新宿タカシマヤさんの和菓子売り場「銘菓百選」にて、 年2回開催される「名古屋直行便」の際に出会ったお菓子です。

「小田巻」という道具を使って餡をひも状に絞ったこの和菓子。わかりやすい表現ではモンブラン状に絞った…ということになるでしょうか。 松華堂さんの生菓子のなかでも、一番の憧れでした。

華やかでインパクトのある外見ですが、味も抜群。和菓子を敬遠しているかたにも、おすすめしたい和菓子だと感じました。

松華堂さん の 季節の生菓子「清明」

「清明」は「清浄明潔」の略で、万物がけがれなく清らかで生き生きしているという意味です。花が咲き、鳥は歌い、空は青く澄み、爽やかな風が吹き、すべてのものが春の息吹を謳歌する頃。

暮らしの歳時記より引用

「清明」は、現在の暦では4月の初旬。木々の新芽が明るい色の季節で、まさに春の息吹を謳歌する頃です。

外観は?

  • 桜色、菜の花色 、白色の餡 をモンブラン状に絞っている
  • 薯蕷製

中身は?

白粒餡

味わいひとことメモ

  • とても華やかな外観。絞られた外の餡は、薯蕷製。薯蕷のよい香りがふわっと香る。食感は、やわらかでなめらか、クリームのよう。外の薯蕷餡と中の白粒あんが、混ざることでまた別の味わいに。見た目だけでなく、味も最高!

季節は?

  • 実際に購入した時期:2019年4月 新宿高島屋「名古屋直行便」(現在のところ年2回の特別販売)

とても美味しくいただきました。

松華堂 さんの季節の和菓子を五感で味わってみませんか

御菓子所 松華堂 (しょうかどう)さん

江戸時代後期に現在の愛知県知多郡南知多町内海東端に『松屋』という屋号で菓子店を開業。 11代目の当主のかたが、 名古屋・両口屋 さんで修業をし、明治30年代前期に半田に移転して開業、屋号を松華堂とする。 伝統的な製法を守り安全で安心な製品作りを理念とし、添加物や即製法にこだわらず、原材料は生産現場まで見学に訪れ、安全性を確かめた上での厳選した国産品だけを使い、製造にも可能な限り手作りにこだわっている。 (松華堂さんHPより抜粋)
松華堂さんの和菓子が買える場所:季節の和菓子は、期間限定で原則として松華堂さんの店頭のみで販売。季節の棹菓子などは松華堂さんのオンラインショップで購入可能。なお、一部商品については、定期不定期で名古屋の百貨店の和菓子売り場でも販売されている
松華堂さんのホームページはこちらhttp://handa-shokado.co.jp/


季節の和菓子のこと

多くの和菓子屋さんでは、季節ごとに和菓子を用意しています。毎年意匠(お菓子のデザイン)や構成(素材や味)を工夫し、新しい和菓子をこしらえていることも多くあります。まさに一期一会

特に、季節の情景などを表現した生菓子には、写真や絵では伝えることのできない趣があります。

ぜひ、実際に和菓子屋さんに足を運び、その時々の「季節の和菓子」の味わいと季節の移ろいを楽しみましょう。

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