『和と洋の魅力の競演』
こんにちは。「毎日が和菓子日和」の和菓子ライフナビゲーター、デザイナーの梅の実です。
1980年10月6日、フランス・パリに「とらや」さんのパリ店がオープンしたそうです。今年(2020年)、40周年を迎えました。
その記念として、1998年に日本に進出した「ピエール・エルメ・パリ」さんとのコラボレーション商品が発売されました。
この、きんとん製『イスパハン』はその中のひとつです。
『イスパハン』は、もともとバラの品種のひとつですが、 バラ、ライチ、フランボワーズの3つのフレーバーの組み合わせでつくられた、「ピエール・エルメ・パリ」の象徴的なフレーバーの名前です。今では、『イスパハン』といえば、こちらを思い浮かべる人も多いかもしれません。
さあ、「とらや」さんと「ピエール・エルメ・パリ」のコラボ商品として、どのような御菓子が生まれたのでしょうか。
とらやさん のきんとん製『イスパハン』
外観は?
- 『イスパハン』といえば、ローズカラー。濃いピンク、薄いピンク、白(アイボリー)の3色がまざりあった色のきんとん(そぼろ)をまとっている
- 丸型
中身は?
- 白餡で フランボワーズの水羊羹製の芯を包んでいる(芯は、小倉餡のようにも見える)
味わいひとことメモ
- きんとん(そぼろ)は、バラとライチの風味
- 芯のフランボワーズと、きんとんが合わさり、『イスパハン』の香りを創り出している
- しっかり、和菓子の材料(餡)を使用しているが、パリの風が吹きぬける感じ
- 例えるなら、監督や演出が「ピエール・エルメ・パリ」さんで、演技が「とらや」さんのようなイメージ。(その逆もイメージでもよい)
- 和菓子の固定観念を変える、すばらしいコラボレーションだと思う。和菓子やあんこを苦手な人にも食べてほしい
- 味わうのがとても愉しい御菓子
季節は?
- とらやパリ店40週年記念限定商品(2020年9月26日~11月1日) *とらやさんの関東・関西の生菓子販売店、ピエール・エルメ・パリ青山にて販売
- 購入した時期:2020年10月 とらやさん 赤坂本店
とても美味しくいただきました。
ほかにも、求肥製や小型羊羹製の『イスパハン』なども販売されています。ぜひ、販売期間中に愉しんでみて下さい。
とらやさんの和菓子を五感で味わってみませんか
とらや さんのこと
- 創業:室町時代後期に京都で創業。1869年に東京に進出。
- 梅の実のひとこと紹介:500年以上も和菓子をつくりつづけている老舗。概ね2週間おきに季節の和菓子を入れ替えており、過去の菓子見本帳や新作のなかから選ばれています。一度時期を逃すと次はいつ出会えるかわかりません。まさに一期一会。赤坂本店は檜を使用して作られており、檜のよい香りが漂っています。3階の御用場では、窓の外から、職人さんが和菓子をつくる姿を拝見することができます。
- おすすめ銘菓:羊羹、季節の生菓子、虎屋饅頭 、残月など
- 虎屋さんの和菓子を買える場所:とらやさんの直営店、販売店、オンラインショップ。季節の生菓子は「生菓子」取扱い商品でお求め可能です。ご利用の際はご確認ください。
- お店の場所(本店):東京都港区赤坂4-9-22
- 最寄り駅(本店):赤坂見附駅(徒歩7分)
Please look at this page picture of Japanese sweets, “WAGASHI”.
- WAGASHI NAME : Ispahan
- SHOP : Toraya
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