『柿の旨味が凝縮』
こんにちは。和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。
先日の「和菓子をとことん愉しむ講座 2019秋編」で紹介した和菓子8種のうち、岐阜・大垣「つちや」さんの「柿羊羹」を紹介します。
秋の味覚のうち、柿を素材にした和菓子を召し上がっていただこうと考え、「つちや」さんの「柿羊羹」を用意しました。
濃厚な柿の味はとても評判がよく、イベントにいらしたお客様にも気に入っていただくことができました。
つちやさん の「柿羊羹」
11月頃、きれいに色づいた柿を収穫し、皮をひとつひとつ剥ぎ、天日干しします。十日ほどして刷毛でみがいてやると、干柿特有の甘さの成分である果糖の白い粉が表面に出てきます。こうして出来た干柿の種を抜き、擂り潰してジャム状にし、砂糖と寒天を煮詰めたものを混ぜ合わせ、竹の器(孟宗竹)に流し込み仕上げます。原料に干柿を使うのは、甘味が濃く、繊維が少ないからです。甘柿ではどんなに甘い品種でも、水っぽくて、トロリとした甘味が出ず、それでは羊羹にならないため干柿を使います。
柿羊羹の製法(つちやさんのホームページより)
外観は?
- 半円型(このページのイラストは「柿羊羹」をカットした状態を描いたもの。販売時は半割竹の容器に流し込んである)
味わいひとことメモ
- とても美しい半透明の柿色は、半月のお月様のよう
- 柿の旨味がぎゅっと濃縮されている
- 自然の甘味がとても美味しい
季節は?
- 定番 *「つちやさん」の看板商品です
合わせたお茶
- ウバ(スリランカ)
とても美味しくいただきました。
つちやさんの和菓子を五感で味わってみませんか
御菓子つちや さんのこと
- 創業:宝暦5年(1755年)創業
- 梅の実のひとこと紹介:園助という人が大垣藩十万石の城下で「柏屋光章」という屋号で店を開いたのが始まり
- おすすめ銘菓:「柿羊羹」「みずのいろ」など
- つちやさんの和菓子が買える場所:つちやさんの各店舗のほか、一部の和菓子は、龜屋さんのオンラインショップで購入可能
- お店の場所(本店):大垣市俵町39番地
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