『川崎の新名物』
こんにちは。「毎日が和菓子日和」和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。
本日は、神奈川県川崎市の「菓寮 東照」さんの「かわっぴら餅」をご紹介します。お餅を薄くのばした珍しい形のお餅です。
旧東海道「川崎宿」
「菓寮 東照(本店)」さんは、川崎駅から10分ほどの旧東海道「川崎宿」跡の近くにお店を構えています。
旧東海道の宿場町「品川」から「川崎」の間は2里半ほど(約10キロ)。いまでは電車や車で簡単に行き来できますが、長い間、多摩川を渡る橋がなく、渡し舟で往来していたそうです。歌川広重の「東海道五十三次」でも、その当時の様子をうかがい知ることができます。
菓寮 東照「かわっぴら餅(よもぎ)」
味わいひとことメモ
- 粒あん入りの「よもぎ餅」と、こしあん入りの「醤油餅」の2種(イラストはよもぎ餅)
- 幅が8~9センチ、厚さが5ミリほどに薄く延ばした平べったいお餅
- 昔(「川崎宿」のあったころ)からつくられている御菓子ではなく、近年に川崎の新名物としてつくられた御菓子だそうです
- 餅の両面を焼いている
- はったい粉(麦こがし)のような、香ばしい味わい(はったい粉は入っていないので、焼いた香ばしさと、よもぎの苦みが合わさって、そのように感じたのかも)
- とってもやわらかい
- 中はつぶあん
季節は?
- 定番(販売状況は、時期により異なる場合があります)
- 実に購入した時期:2021年7月
とても美味しくいただきました。
「菓寮 東照」さんの和菓子を五感で味わってみませんか
*職人が一枚ずつ手焼きをした「どら焼」はふわふわ。「豆大福」は赤えんどうの塩気に、やわらかなつぶあん。
菓寮 東照(とうてる)さんのこと
- 創業:大正2年(1913年)
- 梅の実のひとこと紹介:川崎の老舗で「川崎屋 東照」という呼び名もある。川崎市内を中心に数店舗。季節や地域に根差した御菓子づくりをしている。広々としたきれいな本店。本店併設の「茶寮 木の実」では、季節の甘味やお店で販売している御菓子を味わうことができる
- おすすめ銘菓:ふわふわの「手焼きどら焼き」、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」でも紹介された川崎宿名物「奈良茶飯」を再現した「奈良茶飯風おこわ」など
- 菓寮 東照さんの御菓子を買える場所:原則として「菓寮 東照」さんの各店頭ほか、一部の商品は「菓寮 東照」オンラインショップで購入可能
- お店の場所(本店):川崎市川崎区本町1-8-9(JRまたは京浜急行 川崎駅から徒歩10分)
なお、「菓寮 東照」本店のそばにある「東海道かわさき宿交流館」という施設では、川崎宿の歴史や文化を展示をじっくりと見ることができます。興味のあるかたは、立ち寄ってみてくださいね。
毎日が和菓子日和!