『楽しみが詰めこまれた和菓子たち! 』
こんにちは。和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。
今回は、富山県 富山市と高岡市、射水市にお店を構えている「引網香月堂」さんの 限定上生菓子「ハレルヤ」を紹介します。
引網香月堂さん。凄腕の匠がいらっしゃることで有名なお店です。
先日紹介させていただいた「引網香月堂」さんの「若桃餅」の記事で”ご主人が即興でオリジナルの上生菓子を創られる姿、できあがった和菓子のたたずまい。それを目の当たりにした感動体験は、 当方( 「毎日が和菓子日和」の梅の実)が和菓子の虜になったきっかけのひとつです”と、書きました。
その「引網香月堂」さんの上生菓子を紹介させていただきます!
「引網香月堂」さんの「ハレルヤ」は、2019年6月の 「若き匠たちの挑戦(通称ワカタク、玉川高島屋にて開催)」の限定上生菓子です。
その催事会場にて、「引網香月堂」さんのご主人である 4代目 引網康博さんと少しお話しすることができました。僭越ながら、おうかがいしたお話しの概要を次にまとめさせていただきました。
引網香月堂さん 「ハレルヤ」限定上生菓子について
- 普段、和菓子をつくるときには「和歌」などをテーマにしているが、和歌の解釈は少しむずかしい。今回は、もっとたくさんの人に親しんでもらうために現代の楽曲からイメージを膨らませて、素材を選び、意匠(デザイン)をつくっている。和菓子の名前を検索すると、イメージした曲がわかると思うので、その曲を聴きながら、和菓子の楽しむのも良い
- もともと和菓子でも山椒などの香辛料をつかうこともある。あまり和菓子に使わないスパイスなども和菓子のイメージにあわせて自由につかっている
- 洋菓子に、〇〇と〇〇の〇〇仕立ての〇〇・・・というような菓子の説明から選ぶ楽しみがある。そういったイメージで選ぶ楽しみを提案するために、色々な素材をつかっている
- 今回の限定上生菓子の色付けは、自然の素材の色を活かしている
菓銘、素材、色、音楽・・・想像を掻き立てられる和菓子
4代目自らが描かれた和菓子のイラストボード(ここに載せたいくらいすてき!)が、美しいお菓子と一緒に売場に並んでいました。
ピスタチオあん、バナナあん、レモンジュレ、スパイスドラム・・・といった商品説明が書かれており、並んでいた8つの和菓子はどれも個性的。どんな味だろう!と想像を掻き立てられます。(追って「毎日が和菓子日和」でも紹介させていただきます)
また、菓銘と和菓子の姿から、その和菓子の背景や想いを想像するのは、和菓子の楽しみかたの1つですが、今回は楽曲をイメージしているということで、音楽を聴きながら和菓子を楽しむなど、さらに新しい楽しみかたを知りました。
2019年のワカタクのテーマは「夢」
4代目のご主人自らがお持ちの匠の技やご経験をベースに、さまざまな探求、工夫やチャレンジを重ねた素晴らしい和菓子を提案されています。 それは、和菓子をもっと身近なもの、楽しいものに・・・!という 4代目の想いや夢が詰め込まれた和菓子たちだと感じ、さらなる魅力の虜になりました。
会場では、4代目ご自身も楽しまれている様子が伝わってきて、さらに楽しい気持ちになりました!
引網香月堂さん の「ハレルヤ」
外観は?
- 赤茶色、深い緑色、黄色
- 赤茶色(カカオ餡)、深い緑色(ピスタチオ餡)、黄色(中の黄味餡)
- 茶巾絞り
中身は?
- 黄味あん
味わいひとことメモ
- カカオにピスタチオ、そしてバニラ等々。洋菓子にはよくあるが、和菓子では異色の組み合わせ。しかし、その異色の味の組み合わせが、想像を超えるすばらしさ。これは本当に食べてみないとわからない!!絶妙な味わい。美味しい!!
- 後味にバニラの香りが、ふんわりと口の中にひろがる
音楽を聴きながら、さらにイメージを膨らます
菓銘の「ハレルヤ」にて、この和菓子のイメージの元になっているだろう楽曲がわかった。その曲を聴きながら和菓子を楽しんでみました(以下は和菓子と曲から得た、個人的な想像です)
- 「和菓子」と「ピスタチオ」、「和菓子」と「バニラ」のように、合わないようにみえる異色のカップルが、恋に落ちて神に感謝したくなるほどになったのかな
- 和菓子をつかって、プロポーズ!というのもアリなのでは?と思えました
季節は?
- 催事特別限定
- 実際に購入した時期:2019年6月 玉川高島屋 若き匠たちの挑戦(通称ワカタク) にて
とても美味しくいただきました。
引網香月堂 さんの和菓子を五感で味わってみませんか
引網香月堂さんの4代目のご主人がつくる和菓子は、新しい提案をするときにも、和菓子としての品や色気を保っているところがとてもすてきだと思う。
わたしは、和菓子職人ではないので、”ものづくり”の観点で話してしまうけれど、見た目を奇抜にして目を引くのは比較的誰にでもできるが、飽きられやすい。一方、もともと持っている魅力を活かし、その魅力を最大限に引き出したうえで、さらに新たな知性を備える・・・というような提案は、なかなか難しい。それを、和菓子で提案なさっていると感じました。
だからこそ、引網香月堂さんの和菓子に、とても惹かれるのかもしれません。
和菓子処 引網香月堂 さんのこと
- 創業: 大正8年(1919年)創業
- 梅の実のひとこと紹介: 富山県富山市古沢に本店、富山県射水市に小杉店 、高岡市に伏木店 を構えています。凄腕の職人さんがいらっしゃることでも有名。直営店で開催されているイベントは毎回大盛況
- おすすめ銘菓:上生菓子、よごと、家持まんじゅう、越中富山やくぜんサブレなど、(あんこが美味しい!)
- 引網香月堂さんの和菓子を買える場所:引網香月堂 さんの店舗のほか、一部の和菓子は高島屋など一部百貨店にて定期/不定期/曜日限定/期間限定などでお取扱いがあります。ご利用の際はご確認ください
- お店の場所(本店):富山県富山市古沢111-3
Please look at this page picture of Japanese sweets,“WAGASH”.
This “WAGASH” name is “Hallelujah”.
This is made of creamy bean paste,sugar,pistachio,cacao,egg yolk and etc.,etc. It is very tasty.
It was created to the image of a certain Japanese POP by the chef of the “WAGASH” maker “Hikiami Kougetsudo” in Toyama Japan.
I think this WAGASHI is fantastic!
毎日が和菓子日和!