『名水と極上の葛でつくる逸品』
こんにちは。「毎日が和菓子日和」和菓子ライフ プロデューサー 、デザイナーの梅の実です。
本日も、過去に味わった和菓子から…。今日は、福井県小浜市の「くずまんじゅう」をイラストとコラムでご紹介します。
小浜の「くずまんじゅう」
福井県の和菓子といえば、ふわふわの「羽二重餅」、黒蜜ときなこの「あべかわ餅」、そしてこたつで食べる冬の「水ようかん(丁稚羊羹)」が知られています。
そして、忘れてならないのは、小浜市の「くずまんじゅう」です。
良質な葛の産地として有名なのは、奈良県の「吉野町」ですが、福井県の「若狭町」も日本三大産地のひとつです。
福井県小浜市の「くずまんじゅう」は、若狭でとれる「熊川葛」と小浜地域の名水(地下水)である「雲城水」を使って、昔からつくられてきたそうです。
今でも、夏がちかづくと、小浜市内の和菓子屋さんなどで買い求めることができます。(お店によりますが、初夏(4月下旬)から秋(9月末や10月初旬)頃)
現地でしか味わえないものなので、福井に行くことがあったら、ぜひ味わってみて下さいね。
わたしも、安全に旅ができるようになったら、なるべく早く再訪したいなぁ、と思っています。あぁ、食べたい。
御菓子処 伊勢屋さんの「くずまんじゅう」
さて、こちらは、小浜でつくられている「くずまんじゅう」のひとつ(筆頭?!)、「御菓子処 伊勢屋」さんの「くずまんじゅう」です。
中身は?
- こしあん
味わいひとことメモ
- ぷるぷる、とぅるん、とぅるん
- 葛に甘みを加えていないので、葛本来の味わいをたのしめる
- みずみずしいこしあん
- すぅ~っと、体が深呼吸するように、心からリラックスして味わえる御菓子
- 本当に美味しい・・・3つ、ぺろっと食べました!さっぱりとした甘さなので、いくつでも食べられそう!
- (都内催事の際、「くずまんじゅう」を提供するために、小浜の「雲城水」を車で運んできた…と、ご主人に伺いました。福井に行かないと食べられない御菓子を、多くのお客様が味わえた背景には、そのような努力があったのです。本当にありがたいことです)
味わうときの注意点
- 冷やすと透明感がなくなり、硬くなるので、冷蔵庫には入れずにできるだけ早く味わうこと
味わった季節は?
- 夏(4月下旬頃から9月下旬)
- 実際に購入した時期:6月
*販売状況は、時期により異なる場合があります
御菓子処 伊勢屋 さんのこと
- 創業:天保元年(1830年)創業
- 梅の実のひとこと紹介:「伊勢屋」さんのの店内には、小浜地域の地下30メートルから「雲城水」をくみ上げた水場があります。できあがった「くずまんじゅう」を冷やす様子などをみることもできます
- おすすめ銘菓:夏は「くずまんじゅう」冬は「丁稚羊羹」など
- 御菓子処 伊勢屋さんの和菓子が買える場所:原則として、伊勢屋さんの店頭
- お店の場所:福井県小浜市一番町1-6(最寄駅:小浜駅)
毎日が和菓子日和!
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