
『和菓子は自由!だと教えてくれる、美しい琥珀色の和菓子』
こんにちは。和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。
今回は、山形県に複数のお店を構えている「乃し梅本舗 佐藤屋」さんの「りぶれ」を紹介します。
乃し梅本舗 佐藤屋 さんは「乃し梅」で有名な歴史のあるお店。
京都で修行経験がある八代目の慎太郎さんは、老舗の味を守りつつ、オリジナリティに溢れ、新しい価値観や可能性、熱い想いを注ぎ込んだ和洋菓子を創っています。そのひとつがこの「りぶれ」。
ずっと気になっていた和菓子なので、 新宿タカシマヤさんの店頭でみつけたときには、即購入しました。
包みをあけると、柑橘の断面が描かれたシンプルだけどすてきな箱。さらにあけると、「レモンと洋酒と黒糖羊羹」、「りぶれ」、「和菓子をちょっと自由に」ということばが書かれたラベルが麻紐で留められています。期待に胸が高鳴ります。

乃し梅本舗 佐藤屋 さんの「りぶれ」
愛媛は怒和島産の樹上で熟したレモンを丁寧に佐藤屋で蜜漬し、皮ごと全部浮かべた羊羹。羊羹は小豆と黒糖、洋酒を加えて濃厚に仕上げ、レモンの酸味とほのかな苦みが後味をさっぱりとさせてくれる、しっかり和菓子なのにどこか洋の雰囲気を併せ持つ、面白い一品に仕上げました。
お茶やコーヒーは勿論の事、シェリーやウイスキー、ブランデー、果実味の強い赤ワインなどの主張の強いお酒とも相性が良く、大人の和菓子と言った雰囲気でオススメをいたしております。アルコール自体は、製造の段階で沸かす事でとばしておりますが、 レモンのほのかな渋みがあと味にございます。
甘いものがちょっと苦手で羊羹と聞くだけで甘さを想像し、敬遠をしておられた方などには、是非おすすめをいたします。レモンは、季節ごとに入荷の量にバラつきがございますが、それは当然。自然相手のことなのですから。良いものが入った時に、ちゃんと良い仕事をして仕込んだものをお届けいたします。
乃し梅本舗 佐藤屋 さん りぶれの紹介より引用
外観は?
- 透明な寒天、レモンピールの黄色と山吹色、黒糖の茶色。
中身は?
- レモン、ラム酒、黒糖羊羹
味わいひとことメモ
- 封を切ると、さわやかなレモンとラム酒の香りが周囲にぱっと広がる。
- 白い皿に「りぶれ」を出した。 透明、黄色、濃い茶色が反射し合って、コントラストが美しい。まるで琥珀のよう。しばし鑑賞・・・。
- ラム酒の香りはするが、アルコールは感じないので、お酒が苦手なひとも一緒に楽しめる(実際に楽しめた)
- レモンの酸味とほのかな苦み、ラム酒の深み、黒糖の奥行きのある甘み。複雑に絡み合う、大人の味わい。
- 自由な発想でつくられた「りぶれ」からは、和菓子をもっと自由に楽しんで!というメッセージが伝わってきた。
- お酒や珈琲に合う。個人的には紅茶とのマリアージュが一番気に入った。
- 佐藤屋さんの説明に書かれているとおり、和菓子や羊羹を敬遠している人にもおすすめしたい和菓子。

季節は?
- 定番
- 実際に購入した時期:2019年1月ほか 新宿高島屋の銘菓百選にて
* 年間を通して作られているようですが、自然の素材をつかった手作り商品のため、お求めの際は、お店や取扱い百貨店にご確認ください
とても美味しくいただきました。
乃し梅本舗 佐藤屋 さんの和菓子を五感で味わってみませんか
乃し梅本舗 佐藤屋さんのこと
- 創業:文政4年(1821年)創業
- 梅の実のひとこと紹介:はじめはお薬屋さん。お薬を買いに来る人に御菓子を出すようになったのがはじまりだそうで、山形県を代表する銘菓である「乃し梅」の 最も古い製造記録 をもつ1軒。現在、山形県山形市に本店と支店、販売店を複数構えていらっしゃいます。モットーは「和菓子をちょっと自由に」。目指すスタイルは「新しい老舗」だそうです。老舗の味を守りつつ、これからも進化をし続けるだろう、ずっと注目したいお店
- おすすめ銘菓:「乃し梅」「りぶれ」など
- 乃し梅本舗 佐藤屋さんの和菓子が買える場所:乃し梅本舗 佐藤屋さんの店舗のほか、一部の和菓子は乃し梅本舗 佐藤屋さんのオンラインショップ、一部百貨店にて定期/不定期/曜日限定/期間限定などでお取扱いがあります。ご利用の際はご確認ください
- お店の場所(本店): 山形県山形市十日町3-10-36(最寄駅:山形駅)
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