東京・文京区 一炉庵さん | もらい水(季節の和菓子)
こんにちは。 和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。
東京都文京区の「一炉庵(いちろあん)」さんの和菓子は、先日「水無月」と「七夕」を紹介させていただきました。今回は「もらい水(季節の和菓子)」を紹介します。
夏の情景を感じる和菓子
「もらい水」という和菓子。これは朝顔を表現した和菓子で、江戸時代の俳人「加賀千代女(かがのちよじょ)」が詠んだ有名な俳句がもとになっています。
朝顔に つるべ取られて もらい水
江戸時代、女性の仕事は朝、井戸に水くみに行くことから始まりました。
日本俳句研究会さんのホームページより引用
その井戸に朝顔のツタが巻き付いてしまい、取り除くのがかわいそうなので、近所の井戸から水をもらってこよう、という意味です。
和菓子には、情景や想いが含まれているところがとてもすてき。
また、同じ菓銘であっても、和菓子屋さんによって使う材料や、製法、意匠が様々なところもおもしろい。
「もらい水」を夏の間に見かけたら、情景を想いながら、和菓子を味わってみてはいかがでしょうか。
一炉庵さんの季節の和菓子「もらい水」
外観は?
- 透明(錦玉羹(きんぎょくかん)製)
中身は?
- 朝顔、朝顔の葉:餡
- 朝顔の種: 小豆
味わいひとことメモ
- 透き通った錦玉羹が美しい(自分や周りが映るくらい透明)
- ↑器に盛っても、透明感を保っている(上部が透明に見えるよう、 底のほうは不透明(白)にしてある)
- 錦玉羹は、しっかり目の歯ごたえ
- たとえ、元になった俳句のことを知らなくても、水を感じる透明感、種、葉、朝顔の花 の成長の過程を想像することができる意匠が楽しいと感じた
季節は?
- 夏 *一部期間限定和菓子
- 実際に購入した時期:2019年 6月末 / 一炉庵さん店頭にて
とても美味しくいただきました。
一炉庵さんの「季節の和菓子」を五感で味わってみませんか?
和菓子司 一炉庵さん
明治36年(1903年)創業。1年を二十四節を区切り、一節につき15~20種類の和菓子をつくっている
一炉庵さんの和菓子が買える場所:原則として 一炉庵さんの店頭。一部百貨店にて定期/不定期/曜日限定/期間限定などでお取扱いがあります。ご利用の際はご確認ください
最寄駅:東大前駅、根津駅、千駄木駅
全国和菓子協会さんの一炉庵さんの紹介ページ:https://www.wagashi.or.jp/tokyo_link/shop/1110.htm
Please look at this page picture of Japanese sweets,“WAGASHI”.
This “WAGASHI” name is “MORAIMIZU”.
It was created to the image of the morning glory by the “WAGASHI” shop “ICHIROAN” in Tokyo Japan. I think this “WAGASHI” is fantastic!
毎日が和菓子日和!