『平安時代に由来のある迎春菓』
こんにちは。和菓子ライフプロデューサーの梅の実です。
多摩の和菓子の魅力を伝える「わがしのわ、たまのわがし」プロジェクト。
今日は、東京都武蔵野市「俵屋」さんの「菱花びら餅」をご紹介します。
「花びら餅」は、平安時代の宮中行事である「歯固めの儀式」に由来する和菓子です。明治時代に茶道の裏千家の初釜の御菓子として使われたことから、お正月の和菓子として広まったそうです。昔は、関東地方の和菓子屋さんではあまり見かけなかったように思うのですが、近年はよく見かけるようになりました。
御菓子処「俵屋」さん
「俵屋」さんは、京王井の頭線、JR中央線の「吉祥寺」駅から井の頭動物園方面に向かって歩き、徒歩8分程の場所にお店を構えています。やきとりで有名な「いせや」さんを通り過ぎたら、あと少し!江戸時代に、京都の福知山で創業した後、30年ほど前に「吉祥寺」に移転してきたそうです。
御菓子処「俵屋」さんの『菱花びら餅』
外観は?
- 丸く伸ばした羽二重餅にごぼうを挟み、半分に折った形状
- 内側の紅色に染めた菱型の餅がうっすら透けて見えている
中身は?
- みそあん
味わいひとことメモ
- 口どけるほどにやわらかく煮たごぼう
- ぷにぷにした羽二重餅
- さっぱりとした味噌餡
- 京都発祥の和菓子屋さんというだけあり、かなり本格的な「菱花びら餅」だと思いました
季節は?
- 早春(冬)
実際に味わった時期
- 2023年1月
とても美味しくいただきました。
御菓子処「俵屋」さんの和菓子を五感で味わってみませんか
御菓子処 俵屋さんのこと
- 創業:安政2年(1855年)
- 梅の実のひとこと紹介:京都発祥の老舗ながら、地域に根付いた、親近感のある和菓子屋さん。添加物は一切使っていない
- おすすめ銘菓:季節の上生菓子、井の頭どうぶつ最中、御召列車(薯蕷饅頭)など
- 俵屋さんの和菓子が買える場所:原則として、吉祥寺(武蔵野市)の店舗のみ
- お店の場所:東京都武蔵野市御殿山1−7−7(最寄駅:吉祥寺)
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