『熊本の郷土菓子・いきなり団子』
こんにちは。「毎日が和菓子日和」和菓子ライフナビゲーター、デザイナーの梅の実です。
「いきなり団子」をご存じですか。今回は、熊本の郷土菓子「いきなり団子」の由来や販売しているお店などをコラムとイラストでご紹介します。
いきなり団子とは
「いきなり団子」は、熊本の郷土菓子です。熊本名物、ソウルフードと言ってもいいかもしれません。
熊本県の阿蘇地方は、美味しい唐芋(さつまいも)の産地です。「いきなり団子」は生の新鮮な唐芋の上にあんこ(主につぶあん)をのせ、お餅または小麦の薄皮で包んで蒸した素朴な御菓子です。昔は、あんこが入っていなかったのだとか。
「いきなりだんご」または「いきなりだご」と読み、「いきなり」を「生成」と書くこともあります。
いきなり団子の由来
熊本の言葉で「いきなり」とは、「簡単」という意味があるそうです。ささっと準備をしてつくり、手軽にもてなせるということで、「いきなり団子」と呼ばれるようになったのだとか。また、加藤清正にいきなり献上したことが由来とも言われており、由来は諸説あります。
いきなり団子を食べよう
「いきなり団子」は、和菓子屋さんのほか、熊本にたくさんある「いきなり団子の専門店」で味わうことができます。定番の芋と小豆のあん以外の組み合わせを用意しているお店もたくさんあります。熊本を訪れたら、ぜひ、いくつかのお店を訪ねてみましょう!
まず、以前味わった「熊本六季」さんの「塩いきなりだご」をご紹介します。
熊本六季さんの「塩いきなりだご」のご紹介
「熊本六季」さんで味わったのは、「塩いきなりだご」と「塩いきなりだご(栗入)
味わいひとことメモ
- 塩気のあるお餅と、あんこの甘さのバランスがちょうどいい
- 「塩いきなりだご」はつぶあん、「塩いきなりだご(栗入)」は紫いもあんですで、てっぺんに栗が乗っています
- ほくほくのお芋
- とにかく、素朴でほっとする味わいです。お芋とあんこ、最強の組み合わせですよね
いきなり団子をつくっている主なお店
(順不同)
- 熊本六季(くまもとむつき)
- 塩いきなりだご(つぶあん、紫いもあん)
- 創業ー
- お店の場所:熊本県阿蘇郡小国町大字黒渕本村312
- ホームページ -
- 長寿庵
- 白いきなり団子(こしあん)、黒いきなり団子(黒糖皮こしあん)、紫いきなり団子(紫いもあん)など
- お店の場所(春日店):熊本県熊本市西区春日7-19-15
- いきなりやわたなべ
- いきなり団子黒(つぶあん)、いきなり団子白(しろあん(斗六寸豆))、いきなり団子チーズなど
- お店の場所(本店):熊本県熊本市中央区坪井4-9−31
- いきなりやわたなべホームページ
- 肥後屋
- いきなり団子白(つぶあん)、いきなり団子よもぎ など
- お店の場所:熊本市北区楡木3-11-51
- 肥後屋ホームページ
- 華まる堂
- 黒つぶあん、白あん、紫いもあん など
- お店の場所:熊本県熊本市国府3-11-12
- 華まる堂ホームページ
など
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