「新春を感じる意匠:福梅」
こんにちは。「毎日が和菓子日和」の和菓子ライフナビゲーター、デザイナーの梅の実です。
今日は、季節の意匠 1月『福梅』をコラムとイラストでご紹介します。
福梅とは
ふっくらとして、春らしい雰囲気の「福梅」は、お正月から節分の頃にかけて、見かける上生菓子の意匠です。新春のころに和菓子屋さんを何軒かまわれば、出会うことができると思います(このページのイラストは、いつかの京都の「老松」さんの「福梅」です)
新春の風物詩(石川・富山県の一部)
また、石川県と富山県の一部には、新春に欠かせない縁起菓子として、「福梅」が古くから伝わっています。
「福梅」は最中(もなか)菓子で、加賀藩 前田家の家紋「剣梅鉢」に由来した形をしており、新春の茶会で使われていたものが、広まったのだとか。
“梅に雪が積もった様子”を表現するために、まわりに砂糖がついています。
最中種(皮)を砂糖にまぶしたり、砂糖をすり蜜にして塗るなど、お店により、その表現(加工)方法が異なります。
形はほぼ同じですが、餡の味わい、最中種(皮)の食感、表現など、お店ごとの違いをたのしみたいですね。
「福梅」は、年末から1月にかけて、石川県(主に金沢市、小松市など)や富山県の一部(高岡市など)の和菓子屋さん各店で販売されています。
その時期に、訪れて、色々なお店のものを味わってみたいですね。
「福梅」の和菓子と器(仙台の金源堂さん)
先日、宮城県仙台市で、茶道具などを販売するお店「金源堂」さんが、すてきな投稿をしてくださいました。
「福梅」と梅が描かれた茶器(梅の筒茶碗)、そして「毎日が和菓子日和」のオリジナルカレンダーの1月「福梅」を一緒に撮影してくださいました。
「福梅」は、石川県小松市の「行松旭松堂」さんのものです。
同じ意匠の組み合わせで、お抹茶と御菓子をゆっくりといただく。とても穏やかな時間を過ごせそうですね。!
「金源堂」さん は、すてきな茶道具と一緒に和菓子も紹介しています。ぜひ、Instagramやホームページをご覧ください。
金源堂(かねげんどう)さん
- お店の場所:宮城県仙台市青葉区国分町2-1-2
- 業種:茶道具など販売
- 金源堂ホームページ
- 金源堂Instagram
毎日が和菓子日和!