『季節を感じる』
こんにちは。 和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。
5月5日はこどもの日、端午の節句。
柏餅や粽(ちまき)を召し上がったかたも多いのではないでしょうか。 わたしも、たくさんの和菓子屋さんを訪問し、柏餅を食べました。
きょうは「柏餅で観る 和菓子の魅力と愉しみ」をご紹介します。
1回めは『季節を感じる』です
節句
柏餅は、端午の節句にいただく和菓子。節句とは季節の変わりめを指すことばのひとつです。わたしたちは一般に1年を春夏秋冬の四季にわけますが、節句は1年に5つの節句(五節句)があります。桃の節句ひなまつりは、と 上巳 (じょうし または じょうみ)の節句といいます。
そのほかに、二十四節気、七十二候 、など、季節の変わり目、節目を指すことばがあります。
季節にあわせてつくられる和菓子
多くの和菓子屋さんは定番品のほか、節句 や 月ごとに和菓子を揃えています。特に 上生菓子 (練切、こなしなど)は 二十四節気 ごと、 和菓子屋さんによっては 七十二候 ごとに拵えており、その表現の美しさには目を奪われます。
季節のうつろいを感じるために、身近な街や旅先で、和菓子屋さんを訪ねるのも楽しいです。(上生菓子の魅力は、また別の機会に紹介させていただきます)
端午の節句に柏餅
さて、話題を柏餅に戻します。
端午の節句に柏餅を食べる理由は、柏の葉は新芽がでるまで、古い葉を落とさないことから 「子孫繁栄(家系が途絶えない)」という願いをこめているそうです。真冬に柏の木を見かけたことがありますが、まわりの木は落葉して枝だけになっているなか、柏の木は 枯れた葉をしっかりと枝にまとっていました。その姿からは、意志のようなものを感じるほど力強かったです。
和菓子を食べて、五感で季節を感じよう!
柏餅は、柏の葉のさわやかな香りがします。その香りが移ったお餅からは、新緑の季節、初夏を感じます。
和菓子の素材のよい香りをゆっくりとかぐと、気持ちが癒されますし、季節を感じることができますね! 和菓子を五感で味わって季節を楽しみましょう。
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