東京・赤坂 塩野さん | あやめ(季節の干菓子)

こんにちは。 和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。
前回の東京赤坂「塩野」さんの 季節の上生菓子「あやめ」につづき、今回は、季節の干菓子「あやめ」を 紹介します。
しばらく眺めていたくなる
塩野さんを訪れたら、ぜひ、季節の上生菓子と一緒に干菓子を買い求めたい。
塩野さんの季節の干菓子に初めて出会ったのは、高島屋の和菓子バイヤーである畑主税さんが講師をつとめられた、和菓子の講座(春の訪れを想起させる和菓子の世界)だった。
冬の終わり、桜の咲くひと月ほど手前の時期だったと思う。
配られた小さな半透明の桜の干菓子、よくみると花のかたちの種類がいくつかあった。「八重桜」「吉野桜」「ソメイヨシノ」の3種類。
これは、寒天を乾燥させたもので「寒氷」というものなのかぁ・・・。正直なところ、干菓子には、あまり目を向けてこなかった自分にとって、和菓子の新しい魅力発見の瞬間だった。(寒氷は半生菓子に分類されることもあるようですが、塩野さんのホームページの表現に沿って、こちらでも「干菓子」と表現します)
小さいけれど、春を感じる姿。食べるのがもったいない。ずっと眺めていたくなる。日持ちするから、しばらく眺めていても大丈夫!
その季節の干菓子をいくつか買い求め、塩野さんの店頭のようにディスプレイして楽しみたい。
塩野さん の 季節の干菓子「あやめ」
外観は?
- あやめを型どっている
- 半透明の紫と白
- 寒氷製
味わいひとことメモ
- 飾って眺めること数日間。固くひんやりした食感から、だんだんと表面がとけていき、寒天のやわらかさになってプニプニに。食感と味の変化が楽しい。やさしい甘さ。ゆっくり味わいたいお菓子。
季節は?
- 春
- 実際に購入した時期:2019年5月 赤坂塩野さん店頭にて
とても美味しくいただきました。
塩野さんの季節の和菓子を五感で味わってみませんか
御菓子司 塩野 (しおの)さん
昭和22年(1947年)に赤坂で創業。季節や月ごとに変わる上生菓子や干菓子のほか、絶品の羊羹(塩乃羊羹、京の梅、栗羊羹)や焼き菓子、最中など、どれもが看板商品と言える、品ぞろえ。羊羹や焼き菓子、最中、干菓子は贈り物にも最適。どら焼きもあります。
塩野さんのお菓子を買える場所:原則として塩野さんの店頭でのみ販売。 高島屋さんなど、一部百貨店などで定期、不定期の販売があります。ご利用の際はご確認ください。
最寄駅:赤坂駅、赤坂見附駅、溜池山王駅

季節の和菓子のこと
多くの和菓子屋さんでは、季節ごとに和菓子を用意しています。毎年意匠(お菓子のデザイン)や構成(素材や味)を工夫し、新しい和菓子をこしらえていることも多くあります。まさに一期一会。
特に、季節の情景などを表現した上生菓子には、写真や絵では伝えることのできない趣があります。
ぜひ、実際に和菓子屋さんに足を運び、その時々の「季節の和菓子」の味わいと季節の移ろいを楽しみましょう。
毎日が和菓子日和!