2019-06-30

東京・文京区 一炉庵さん | 水無月(季節の和菓子)

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東京・一炉庵 | 水無月(季節の和菓子)

こんにちは。 和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。

今回は、東京都文京区の「一炉庵(いちろあん)」さんの
季節の和菓子「水無月」を紹介します。

ふっくらとした小豆。蕨粉をつかったぶるんとした食感の「水無月」

6月末の或る日。今年前半の締めくくりとして 「一炉庵(いちろあん)」さんの和菓子を食べたいと思い、お店に足を運んだ。

お店のショーケースには、今日も季節の移ろいを表現した美しい上生菓子などがたくさん並んでいる。

毎年、同じように季節は巡るけれど、全く同じ風景には出会えないかもしれないな…そんな想いでショーケースを眺める。

(全部を買うことはできないので)迷いながらいくつか選んで、そして、今この時期だからこそ「水無月」を。

この半年も色々なことがたくさんあった。もちろん、良い事だけではない。でも、嬉しい出来事や忘れられない出会いもあった。

水無月」や「夏越の祓」の由来や意味を改めて考えながら、この半年間を振り返りながら、この和菓子「水無月」を食べていたら、自然に感謝の気持ちがわいてきた。

和菓子に関わる人、和菓子を食べる人の日常に。小さなしあわせが感じられますように。

「水無月」のこと

個人的な話ですが、はじめて「水無月」を食べたのは15年ほど前の京都。「出町ふたば」さんで、豆餅と一緒に買いもとめました。その時は、背景などを知らずに食べてしまいました・・・。今思うと、もったいない。

最近では、都内でも見かけることが多くなりました。これも和菓子屋さんや百貨店などの和菓子売場、和菓子教室など、和菓子に関するかたがたのご尽力の賜物だと思います。

季節の移ろいにあわせて和菓子をいただく楽しさを知ってよかった。もっと味わいたい、そして、少しでも知らせたい !

わたしがこれまでに講座や本などで学んだ概要は以下の通りです。

  • 京都が発祥
  • 夏越の祓(なごしのはらえ)がおこなわれる6月30日に食べられる和菓子
  • 年の残り半分の無病息災を祈念
  • 赤い豆(小豆)が厄除けの意味がある
  • 氷をイメージした形(高価な氷を手に入れられない庶民の宮中へのあこがれなど)

色々なサイトや本でも説明がされています。ぜひ調べてみてくださいね。

一炉庵さんの 季節の和菓子「水無月」

・・・京都では現在も尚多くの家で六月三十日には「水無月」を食べます。これはわらび粉を主原料としたういろうの様のようなもので三角形は「氷」を形どったものです。

一炉庵さんの「水無月」の説明書きより一部抜粋

外観は?

  • 二等辺三角形
  • 半透明で、小豆色とわらび餅の色(こげ茶色、灰色)がまざったような色
  • 葉(桜の青葉?)に包まっていた

中身は?

  • 蕨粉をつかった水無月の上に小豆

味わいひとことメモ

  • ぶるん!とした食感とやわらかさが絶秒
  • ふっくらとした小豆、やわらかくなりすぎず、ぎりぎりの硬さが残っている
  • 甘さが控えめでのどごしがよい

季節は?

  • 初夏(~6月30日まで)
  • 実際に購入した時期:2019年 6月末 / 一炉庵さん店頭にて

とても美味しくいただきました。

一炉庵さんの「季節の和菓子」を五感で味わってみませんか?

和菓子司 一炉庵さん

明治36年(1903年)創業。1年を二十四節を区切り、一節につき15~20種類の和菓子をつくっている
一炉庵さんの和菓子が買える場所:原則として 一炉庵さんの店頭。一部百貨店にて定期/不定期/曜日限定/期間限定などでお取扱いがあります。ご利用の際はご確認ください
最寄駅:東大前駅、根津駅、千駄木駅
全国和菓子協会さんの一炉庵さんの紹介ページhttps://www.wagashi.or.jp/tokyo_link/shop/1110.htm

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東京・一炉庵

Please look at this page picture of Japanese sweets, “WAGASHI”.
This “WAGASHI” name is “MINAZUKI“.

MINAZUKI” is lucky “WAGASHI”, eaten at the end of June in Kyoto Japan.the day is called “NAGOSHI NO HARAE“.
NAGOSHI NO HARAE” is a ceremony to drive away evil spirits and to pray for peace.

Many “WAGASHI” shop make Minazuki in June.
This “MINAZUKI” was made by the “WAGASHI” shop “ICHIRO-AN” in Tokyo Japan.

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