2019-06-27

東京・茗荷谷 一幸庵さん | 水無月(季節の和菓子)

毎日が和菓子日和 | 東京文京区茗荷谷・一幸庵 | 水無月(季節の和菓子)
一幸庵 | 水無月(季節の和菓子)

こんにちは。 和菓子ライフナビゲーターの梅の実です。

今回は、東京都文京区の「一幸庵(いっこうあん)」さんの
季節の和菓子「水無月」を紹介します。

涼やかでぷるぷる。葛製の「水無月」

毎日が和菓子日和」では、原則として自分で買いに行き、味わって食べた和菓子を描き、記事にしています。例外として、自分で買いに行かなくとも和菓子関係の講座にて味わった和菓子は、記事の対象にしています。(当然ながら、資料やレシピなど、講師のかたの権利を侵害するような内容は載せません)

今回の「一幸庵(いっこうあん)」 さんの「水無月」は、高島屋の名和菓子バイヤーの畑 主税さんが講師をつとめられている「サー・トーマス・リプトンティーハウス」の和菓子と紅茶のマリアージュをテーマにした 特別講座 で、ご提案いただいた和菓子です。(以前、リプトンのティーコーディネーターを取得したことをきっかけに、これまでに何度か参加させていただきました)

和菓子の裾野を広げるべく、日々全国各地を奔走されている畑さんの活動や講座のすばらしさは、決して、ひとことでは言いあらわすことはできません。お仕事を超えた和菓子愛、和菓子屋さんや職人さんたちに対する想いにとても感銘を受け、 はじめてお目にかかった日から、尊敬させていただいています。


さて、「一幸庵」さんは、東京メトロ丸の内線の茗荷谷駅からほど近いお店を構えています。

水無月」は、外郎(ういろう)の上に小豆が乗っているタイプが多いのですが、「一幸庵」さんの「水無月」は、 葛で出来ています。

一幸庵」さんが 「水無月」をつくるには少し早い時期でしたが、この講座で葛製の「水無月」と紅茶のマリアージュを紹介するために、 畑さんが「一幸庵」さんにお願いし、特別にこしらえてくださったそうです。

「水無月」のこと

個人的な話ですが、はじめて「水無月」を食べたのは15年ほど前の京都。「出町ふたば」さんで、豆餅と一緒に買いもとめました。その時は、背景などを知らずに食べてしまいました・・・。今思うと、もったいない。

最近では、都内でも見かけることが多くなりました。これも和菓子屋さんや百貨店などの和菓子売場、和菓子教室など、和菓子に関するかたがたのご尽力の賜物だと思います。

季節の移ろいにあわせて和菓子をいただく楽しさを知ってよかった。もっと味わいたい、そして、少しでも知らせたい !

わたしがこれまでに講座や本などで学んだ概要は以下の通りです。

  • 京都が発祥
  • 夏越の祓(なごしのはらえ)がおこなわれる6月30日に食べられる和菓子
  • 年の残り半分の無病息災を祈念
  • 赤い豆(小豆)が厄除けの意味がある
  • 氷をイメージした形(高価な氷を手に入れられない庶民の宮中へのあこがれなど)

色々なサイトや本でも説明がされています。ぜひ調べてみてくださいね。

一幸庵さんの 季節の和菓子「水無月」

外観は?

  • 透明の葛製
  • 見るからに”ぷるぷる”しています

中身は?

  • 葛の上に小豆

味わいひとことメモ

  • ぶるん!!ぷるぷる
  • 煮小豆はほっこり、やさしい甘さ
  • 葛はほのかな甘さ
  • 涼し気で、のどごしがよい
  • 提案いただいた紅茶(ダージリン系)ともとても合う

季節は?

  • 初夏(6月後半、6月30日まで)
毎日が和菓子日和 | 紅茶と和菓子
毎日が和菓子日和 | 紅茶と和菓子

とても美味しくいただきました。

一幸庵さんの「季節の和菓子」を五感で味わってみませんか?

御菓子調進所 一幸庵さん

昭和52年(1977年)創業。ご主人の水上力さんは、国内外で和菓子文化の魅力を伝えるべく活動されている。 季節(72候)を和菓子で表現した美しい本も出版されている(テレビ番組の「情熱大陸」でご主人の活動が紹介されたことも。)季節の移ろいにあわせて品ぞろえが変わってゆく美しい上生菓子、季節限定のわらび餅が人気。予約をしたほうがよいかもしれません。
一幸庵さんの和菓子が買える場所:一幸庵さんの店頭ほか、一部の和菓子は高島屋など一部百貨店にて定期/不定期/曜日限定/期間限定などでお取扱いがあります 。 ご利用の際はご確認ください。
最寄駅:茗荷谷駅
一幸庵さんの本「IKKOAN」のページhttp://book.ikkoan.jp/

Please look at this page picture of Japanese sweets, “WAGASHI”.
This “WAGASHI” name is “MINAZUKI“.

MINAZUKI” is lucky “WAGASHI”, eaten at the end of June in Kyoto Japan.the day is called “NAGOSHI NO HARAE“.
NAGOSHI NO HARAE” is a ceremony to drive away evil spirits and to pray for peace.

Many “WAGASHI” shop make Minazuki in June.
This “MINAZUKI” was made by the “WAGASHI” shop “IKKO-AN” in Tokyo Japan.

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